ヒトコモンコンサルティング合同会社
ヒトコモン行政書士事務所

サイバーリスク、うちには関係ない?
警察庁などの公表データによると、日本国内では年間1万件を超えるサイバー犯罪が確認されており、ランサムウェア被害だけでも毎年数十〜100件前後が公表されています。また、帝国データバンクが実施した全国調査では、企業の約6.7%が「直近1か月以内にサイバー攻撃を受けた、またはその可能性がある」と回答しています。
この調査は、大企業・中小企業・小規模企業を含む全国の企業を対象に行われており、中小企業に限って見ても約7%前後、小規模企業では約8%という結果が出ています。サイバーリスクはすでに企業規模を問わない問題であることが分かります。
サイバーリスクはITの話?
サイバー事故というと、高度なハッキングや専門的な技術などを想像しがちです。ですが、実際に起きている多くの事案は、
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メールの添付ファイルを開いた
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URLをクリックした
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パスワードを入力してしまった
といった、日常業務の延長線上で起きています。つまり、サイバーリスクは特別な企業だけの問題ではなく、どの会社にも起こり得る「業務上のリスク」だと言えます。
実際に多いサイバーリスク
① メール1通で業務が止まるリスク
ある日突然、
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パソコンが使えなくなる
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ファイルにアクセスできない
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社内システムが停止する
こうした状態になるケースがあります。原因は、特別な操作ではなく、「いつも通りのメール対応」だった、ということも少なくないようです。結果として、
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業務が止まる
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納期や取引に影響が出る
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取引先への説明が必要になる
といった、経営判断を伴う問題に発展しています。
② 委託先・外注先経由で巻き込まれるリスク
自社では特に問題がなくても、
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外注先
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会計・労務・IT関連の委託先
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利用しているクラウドサービス
こうした先でトラブルが起き、自社の情報や業務が影響を受けるケースもあります。この場合、
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原因は自社にない
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しかし説明責任は自社
という状況となります。
③ 事故時の対応が「何も決まっていない」リスク
実際サイバー事故にあわれた企業様からお聞きすると、次のような声をよく聞きます。
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どこに連絡すればいいか分からない
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公表すべきか判断できない、国への報告義務があることを知らなかった
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加入している保険の対象にならなかった
つまり、事前の備えがまったくないと、
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初動対応
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説明責任
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保険・法的対応
が重なり、判断が難しくなります。
サイバー事故による損失
サイバー事故は、金銭的な損害だけではありません。
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取引先からの信用
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社内外への説明
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経営者自身の判断負担
つまりサイバーリスクはITの問題ではなく、経営管理・リスク管理の問題となっています。
まとめ
年間1万件を超えるサイバー犯罪、そして 「直近1か月以内に約7%の企業が攻撃を受けた、またはその可能性がある」という調査結果。これらは、特定の業種や規模だけの話ではありません。
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起きたときの影響は大きく
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初動対応で差がつき
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説明責任が重くのしかかる
という点では、他のトラブルと内容は同様です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。実際の対応や備え方は、事業内容や体制により異なります。
サイバーリスクについて判断に迷う点がある場合は、状況整理のみのご相談も承っています。