ヒトコモンコンサルティング合同会社
ヒトコモン行政書士事務所

保険の「前年同条件更新」は本当に安全?
保険の更新時、「前年と同じ条件で大丈夫ですよ」そう言われて、そのまま更新していませんか。
前年同条件更新は、手間がかからず、手続きもスムーズです。しかし実務の現場では、「前年同条件だったことが原因で問題になるケース」を少なからず見てきました。
大切なのは、前年同条件更新が楽な選択肢であっても、安全とは限らないという点です。
よくある誤解
前年同条件更新について、よくある認識があります。
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条件が同じなら補償も同じ
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事故が起きていないから問題ない
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保険料が変わっていないから安心
これらは一見もっともらしく聞こえますが、実際には見落とされやすいポイントがあります。
見直すべき3つのケース
① 事業内容や取引形態が変わっている
業務内容が少し変わっただけでも、リスクの種類や大きさが変わることがあります。
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新しい業務を始めた
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下請・元請の立場が変わった
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外注や委託が増えた
こうした変化がある場合、前年と同じ補償内容が適切とは限りません。
② 売上・従業員数・規模が変化している
会社の規模が変われば、想定される損害額や責任の範囲も変わります。
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売上が伸びている
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従業員が増えている
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現場や拠点が増えた
このような場合、補償額が実態に合っていないケースがあります。
③ 「去年は何もなかった」を理由にしている
事故やトラブルがなかったことは、もちろん良いことです。ただし、「何も起きていない=今後も安全」とは限りません。保険は過去ではなく、将来に備えるものです。
実務でよくある落とし穴
前年同条件更新で問題になるのは、事故やトラブルが起きたあとです。
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補償の対象外だった
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想定より補償額が足りなかった
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契約内容を正確に把握していなかった
こうしたケースでは、「更新時に一度確認しておけば防げた」という話になることが少なくありません。
更新時は「唯一の見直しタイミング」
保険は、事故が起きてから内容を変更することはできません。だからこそ、更新時は数少ない見直しのチャンスです。
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今の事業内容に合っているか
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想定されるリスクをカバーできているか
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過不足がないか
これらを確認するだけでも、前年同条件更新のリスクは大きく下げられます。
まとめ
前年同条件更新は、必ずしも悪い選択ではありません。
ただし、
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事業に変化がある
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規模が変わっている
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内容を把握しないまま更新している
こうした場合は、一度立ち止まって確認する価値があります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。実際の判断は、契約内容や事業の状況により異なります。
更新にあたって不安がある場合は、判断整理のみのご相談も承っています。